Amazonで売上を出した時、口座に売上分の金額が入金されていないことがあります。
ただ、これはAmazonの引当金によるものとなっています。
そこで今回は、Amazon引当金を解除するための方法について解説していきます。
引当金とは何か?
Amazon引当金というのは、購入者から返品や払い戻しが来た場合に備えて、売上の一部を自動的に一定期間留保させる仕組みを指します。
たとえば、Amazonで100万円の売り上げがある場合は、手数料を引いて70万円くらいの入金となるはずですが、売上の50%が引当金として留保されるので、実際に口座に入金されるのは35万円となります。
この引当金の仕組みは2017年にAmazonセラーアカウントの乗っ取りによる詐欺が頻発したことが原因とされており、Amazonは引当金を利用して処理することで損害を回避する仕組みを作りました。
留保される割合と期間は?
現在、Amazonの引当金は「売上の50%」が留保されることになっています。
また、引当金として留保される期間は、購入者へ商品が配達された後7日間です。
留保期間が終了したら、引当金は次回の締め日の売上金として合算されます。
引当金のルールは以下の通りです。
- 売上の50%が引当金となる
- 商品到着から7日間の留保期間
- 留保期間が終了して始めにくる締め日の次の支払締め日に入金
- 支払締め日はアカウント登録日を基準として2回になっている
そのため、Amazonでは商品が売れてから全額入金されるまでに約1ヵ月~1ヵ月半かかることになります。
引当金の入金を早める方法とは?
引当金によって起きるキャッシュフローの悪化を抑えるために、2つの方法を取ることができます。
- 銀行ごとの入金日数の違いを意識する
- 振込依頼を行う
銀行ごとの入金日数の違いを意識する
Amazonに登録する銀行の種類によって入金完了までの日数が異なってきます。
入金先の見直しができるなら、最も早いみずほ銀行に切り替えましょう。
大手銀行の入金までにかかる日数は以下の通りです。
- みずほ銀行:振込手続完了から1日程度
- 楽天銀行:振込手続完了から3~4日程度
- PayPay銀行:振込手続完了から2~3日程度
- 三菱東京UFJ銀行:振込手続完了から4日程度
- ゆうちょ銀行:振込手続完了から5日程度
振込依頼を行う
振込依頼を毎日行うことによって、7日間の留保を解かれた売上金を3~5営業日で口座に振り込んでもらうことができます。
手続きとして、まずセラーセントラルのホーム画面左上のメニューバーから「レポート」にある「ペイメント」をクリックします。
そして、「ペイメント」ページの「利用可能な資金」枠内にある「支払いをリクエスト」をクリックします。
最後に「今すぐ振り込む」をクリックします。
尚、振込依頼は追加で手数料がかかることはありませんが、24時間に1回しか実施することができません。
そのため、毎日決まった時間に振込依頼する習慣を付けておくと良いでしょう。
引当金を解除するための方法は?
引当金を解除するために、セラーパフォーマンスを向上させることが重要です。
つまり、そもそもクレームを引き起こす行動を避けつつ実績を積むということです。
セラーパフォーマンスを上げる方法は以下の通りです。
- 注文不良率を下げる
- 出荷遅延率を下げる
- 低評価率を下げる
- 販売実績を積む
注文不良率を下げる
レビューにマイナス評価が付けられないよう、ミスは極力避けるようにしましょう。
また、ミスをしてしまっても丁寧に対応することで、マイナス評価が付けられてしまう確率を下げることができます。
出荷遅延率を下げる
出品時に出荷日数を設定しますが、それに間に合わなかった場合は出荷遅延とみなされてしまいます。
そのため、必ず対応できる日数で設定し、出荷遅延を起こさないようにしましょう。
低評価率を下げる
Amazonでの信頼を上げるためには、購入者から高評価を得ていることが必要となります。
そのため、購入者にレビュー記入してもらうために評価依頼メールを送ってみましょう。
販売実績を積む
FBAを活用して配送業務や在庫管理を行うことによって、適正に購入者に商品を送付することができるようになります。
また、スポンサープロダクト広告を導入することによっても、売上の安定につなげることができます。
全額引当金になってしまうケースとは
Amazonでは稀に、全額が引当金になってしまうケースがあります。
その場合、セラーセントラルに「Amazonではアカウントが審査中のため、振込をキャンセルしています」と記載され、30日間のアカウント審査中は入金が留保されるという内容のメールが来ます。
原因としては、売上の急増によりAmazonから不審に思われていると考えられるため、まずはテクニカルサポートに確認してみましょう。
その際、求められる情報は以下の通りです。
- 出品開始時期または取引の期間
- 在庫の調達元
- Amazonの月間予想売上額
- 出荷可能な状態の商品数
- 販売元の住所
- 他店舗で出品しているウェブサイトURL
- 直近の出荷商品の追跡情報
まとめ
ここまで、Amazon引当金を解除する方法について解説してきました。
引当金により、キャッシュフローが悪くなるので、資金が乏しい場合は定期的に振り込み申請等を行い少しでも改善していきましょう。
~公式LINE~
◆【なかのしょーた】転売&ビジネス情報
~オープンチャット~
◆物販//せどり&副業情報【Sキングダム】なかのしょーた公式グループ
~ブログランキング参戦中~