本せどりは「せどりの定番」とも呼ばれており、非常にメジャーなジャンルとなっています。
ただ、だからこそ「今更本せどりで利益が出せるのか」疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、本せどりで稼ぐためのポイントと注意点について解説していきます。
本せどりで稼ぐことは難しい?
結論からいうと、本せどりで稼ぐことは難しくありません。
というのも、本は常に需要があり、せどり初心者でも利益を出しやすいジャンルだからです。
たとえば、家電やブランド品などの場合は仕入れ値が高くなりがちで、目利きも必要なので難易度は上がってきます。
しかし、本であれば仕入れ値が安く、リスクを抑えて稼ぐことができます。
中には本せどりだけで生計を立てている人も存在するので、決して時代遅れということはありません。
本せどりのメリットとは?
ここからは、本せどりのメリットについて解説していきます。
そのメリットは以下の通りです。
- 小資金で始めることができる
- 扱える本の種類が幅広い
- 保管がしやすい
小資金で始めることができる
本せどりは「少ない資金から始めることができる」というメリットがあります。
たとえば、家電の場合は1商品で数千円~数万円かかってしまうことも少なくありません。
その点、本であれば数百円から仕入れを行うことができます。
また、たとえ売れなかったとしても、またリサイクルショップに持ち込むことができるので、大きな損失が出てしまうこともありません。
扱える本の種類が幅広い
たとえば、本といっても「漫画」「雑誌」「教材」など扱える種類が幅広いです。
そのため、幅広い層の人達と取引をすることができ、それだけ売れるチャンスがあります。
まずは自分の好きなジャンルから挑戦してみると、それだけ目利きのスキルが付くのが早くなります。
保管がしやすい
本は落としてしまっても壊れることがなく、そこまで大きくないので保管しやすいです。
そのため、家電などと比べると扱いやすいといえるでしょう。
また、一度自分で読んでから販売することができる、というメリットもあります。
本せどりのデメリットとは?
本せどりのデメリットは以下の通りです。
- 検品に時間がかかる
- 商品数によっては発送作業が増えてしまう
- 保管場所が必要になる
検品に時間がかかる
中古本を検品する場合、値札シールを剝がしたり、クリーニングをするという作業が発生します。
商品説明文に記載がない書き込みや汚れがあった場合はクレームになってしまうこともあるので、ここはしっかりと行う必要があります。
ただ、検品に慣れれば短時間でできるようになるので、最初に時間がかかってしまっていてもそこまで心配することはありません。
商品数によっては発送作業が増えてしまう
扱う商品数が増えると、それだけ作業量が多くなります。
特に、セット本を販売する場合は冊数も多くなってしまうため、大変に感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
すべてを自分で行おうとすると限界はあるので、作業量が増えたら外注化をすることも検討してみましょう。
保管場所が必要になる
本は保管方法については難しくないものの、「意外と場所を取る」というデメリットがあります。
特にセット本は、揃っていないとAmazon倉庫に送ることができないので、自宅などにある程度の保管スペースを確保しておく必要があります。
本せどりのリサーチ方法
本せどりのリサーチ方法ですが、Amazonランキングを参照して需要がありそうな商品を狙っていきます。
その大まかな目安は以下の通りです。
- Amazonランキング30万番台以内:本によっては売れる
- Amazonランキング10~20万番台以内:売れる可能性が高い
- Amazonランキング1万番台以内:売れ筋
稼ぎやすいのは「トレンド本」と「ロングセラー本」なので、意識して探してみましょう。
トレンド本は、たとえばアニメ化される等で話題を集めている本を指します。
そしてロングセラー本は、長年読み継がれていたりする本を指しており、これらを狙っていくと利益を取りやすくなります。
本せどりのリサーチアプリとツール
本せどりで稼ぐためにはAmazonランキングのチェックが必要です。
そこでここからは、Amazonランキングをリサーチするためのアプリとツールを紹介していきます。
Amacode
アマコードはスマホで無料で使うことができるアプリです。
アプリのバーコードリーダーで商品バーコードをスキャンすることによって、Amazonの販売価格やランキングをチェックすることができます。
バーコードスキャンをしなくても、キーワード検索で商品を調べることが可能です。
バーコードリーダー
バーコードリーダーをスマホのアプリに接続することで、スキャンした商品データをスマホに取り込んで、Amazonの販売状況を確認することができます。
操作性が優れているので、スマホアプリでスキャンするより素早くリサーチすることができます。
理想的な利益率とは?
本せどりの利益率で目指すべき目安は、新品なら10~20%、中古なら30~50%となります。
特に中古本は仕入れ値を安く抑えることができるので、その分利益率が高くなる傾向があります。
利益率が上がれば、それだけ資金繰りが良くなるため、あくまで目安として知っておきましょう。
本せどりの仕入れ先は?
本せどりの場合、「安く仕入れができるかどうか」がポイントとなります。
ここからは、店舗せどりと電脳せどりでそれぞれおすすめの仕入れ先を紹介していきます。
店舗せどりでおすすめの仕入れ先
店舗せどりで本を仕入れる際のおすすめは「ブックオフ」です。
ブックオフはリサイクルショップのなかでも知名度が高いため、買取希望者が集まりやすいという特徴があります。
そのため、必然的に仕入れるための商品が充実し、利益商品を見つけられる可能性が高まります。
また、近隣の複数店舗を回ることで効率的な仕入れをすることができます。
電脳せどりでおすすめの仕入れ先
仕入で外出する時間が取れない、という人に電脳せどりはおすすめです。
中でも以下のサイトは利益商品を見つけやすくなっています。
- ブックオフオンライン
- ネットオフ
- 駿河屋
ブックオフオンライン
ブックオフオンラインはブックオフの公式通販サイトとなっています。
目当ての商品が決まっている場合は、メールアドレスを登録しておくことで、本が入荷されるとメール通知される機能を使うことができます。
「狙っている商品が値下げされたタイミングでメールが届くようにする」といったことも可能なので、上手く活用することで効率よく仕入れをすることが可能です。
1,500円以上購入すると送料が無料になるのもメリットといえます。
ネットオフ
ネットオフはツタヤ系列の通販サイトとなっており、Tポイントが使えるため、仕入れ費用を更に抑えることが可能です。
Tポイントは、200円購入すると1ポイントが貯まり、1ポイント1円換算で購入費に充てることができます。
また、ブックオフオンラインと同様に、入荷や値下げした際のお知らせメールを受けられるので、ブックオフオンラインと併せて活用することをおすすめします。
また、3点、6点、9点のいずれかの商品数で1,000円以上、総額が3,000円以上になると送料無料となります。
駿河屋
駿河屋では幅広い商品を販売しており、楽天やYahoo!ショッピングなどにも出品しています。
そのため、楽天やYahoo!ショッピングで仕入れた場合はポイントを貯めることもできます。
合計3,980円以上で送料が無料になるため、大量仕入れをする場合はメリットがあります。
本せどりの販売先は?
せどりでは購入者が集まりやすいプラットフォームで販売するのが基本となります。
そのため、Amazon、ヤフオク、メルカリなどで販売していくと良いでしょう。
ここからは、それぞれのプラットフォームの特徴について解説していきます。
Amazon
本せどりで販売先に選ばれやすいのはAmazonです。
その理由は以下の通りです。
- 利用者が多く、年齢層が幅広い
- FBAが利用できる
- 相乗り出品を活用できる
利用者が多く、年齢層が幅広い
Amazonは国内最大級のECサイトで、様々な年齢層の人が利用しています。
本せどりはターゲットを絞り込む必要がないため、Amazonのような年齢層に偏りがないマーケットは理想といえます。
FBAが利用できる
AmazonのFBAを利用することによって「注文処理」「配送」「返品対応」などを代行してもらうことができます。
せどりでは扱う商品が増えるにつれて作業量も増していくため、特に副業でせどりを行う人の場合はFBAの利用は必須といえるでしょう。
相乗り出品を活用できる
相乗り出品とは、同じ商品をすでに出品している人の商品ページに、自分の商品も一緒に掲載してもらうシステムを指します。
このシステムを利用することによって、商品ページ作成などの手間を省いて、販売に集中することができます。
ヤフオク
ヤフオクはオークションサイトであり、中高年層が集まりやすい傾向があります。
また、ヤフオクはAmazonと比べて成約手数料が安くなっており、ヤフオクの方が利益が残りやすくなっています。
尚、ヤフオクでは落札額に対して「落札システム利用料」が発生しますが、通常10%のところ、Yahoo!プレミアム会員になることで8.8%に下がります。
ヤフオクの出品は画像等を自分で用意しなければならず、Amazonと比べると手間はかかってしまいます。
メルカリ
メルカリは手軽に利用できるということもあり、若年層が多くなっています。
ただ、フリマサイトの特性として「なるべく安く買う」という人が多いため、値下げ交渉が発生するケースもあります。
ただ、販売スピードは早いので、商品によっては出品後すぐに売れることもあります。
メルカリの手数料については、取引完了時の売上金に対して10%となっています。
本せどりのジャンルごとの仕入れ方法とは?
本は扱う商品の種類がとても多く、よく分からなくなってしまう人もいると思います。
そこでここからは、本せどりのジャンルごとの仕入れ方法について解説していきます。
コミックのセット本
コミックの中古本の場合、一冊ずつ販売しようとしても利益は大きくなりません。
ただ、セット本として扱うことで、利益額や利益率を大きくすることができます。
本を一冊ずつ仕入れてセットで販売する、というシンプルな方法なので、せどり初心者であっても取り組みやすいです。
雑誌
市場に出回っている雑誌はジャンルが非常に豊富です。
その中には発売から時間が経って価格が暴落するものも多いので、価値の下がらない本を見極めることが重要です。
特に、高級カメラ雑誌など、マニアからのニーズが見込める雑誌は値崩れしにくく狙い目です。
また、付録が付いた雑誌も高く売れる傾向があります。
写真集
写真集は目利きが必要なので、難易度が高めのジャンルといえます。
写真集でせどりをする場合は、ある程度年数をさかのぼって商品を探し、プレミア価格になっているものを販売するのがポイントとなります。
ただ、限定版の場合、付属品の有無によって価値が大きく変わってくるので注意が必要です。
文庫本
文庫本は難易度が高いジャンルで、目利きが難しくリサーチに手間がかかってしまうというデメリットがあります。
そのため、一冊ごとリサーチしていくというよりは、セット本として販売する方向性の方が良いでしょう。
絵本
絵本のジャンルは季節需要が見込めるのが特徴となっています。
たとえば、夏は「読書感想文に向いている本」、冬は「クリスマスをテーマにした本」などの価格が上がりやすくなります。
また、昔から児童に人気があるロングセラー絵本もあり、このような商品は利益が取りやすくなっています。
ちなみに、絵本は保護者が子供のために購入するケースが多いため、状態の良いものを仕入れるようにしておきましょう。
ビジネス書
このジャンルのせどりで利益を出すのは難しく、仕入れ対象としては適していません。
というのも、ロングセラーやトレンドになるようなビジネス書は出版数が多く、定価より大幅に安い価格になりがちだからです。
ただ、ビジネス書をよく読むという人であれば、自分で読んでからメルカリ等で販売することで購入代金を浮かすことができます。
教材
学生向けの参考書、社会人向けの資格教材は常に需要があります。
たとえば、人気大学の赤本は売れ筋で利益を出しやすくなっています。
ただ、中には書き込みやマーカーが引いてある本もあるので、しっかりとチェックしておきましょう。
バンドスコア
バンドスコアは利益を出しやすく狙い目です。
というのも、バンドスコアは発行部数が少ないことが多く、再販されることもほとんどないため、希少性が保たれやすいからです。
そのためプレミア化しているようなスコアも多く、大きく稼ぐことも可能なジャンルとなっています。
コンピュータ関連書類
コンピュータ関連書籍も常に需要があります。
たとえば、プログラミング関連であれば、マニアックな言語であるほど需要に対して供給が少なく、高い利益率が期待できます。
ただ、コンピュータ関連の本はCDやDVDが付属していることがあるため、付録有無の確認をしておくことが重要です。
専門書
専門書は需要があまりなく、ランキングの順位は低いことが多いです。
ただ、出回っている数が少なく定価も高いので、うまく仕入れができれば大きく稼ぐことも可能です。
新品本の「再販売価格維持制度」とは?
本せどりをする場合、「再販売価格維持制度」について知っておきましょう。
これは、出版社が書籍の定価を設定して、小売書店などで定価販売できるというもので、本や雑誌などの著作物には再販制度が認められています。
そのため、新品の本でせどりをしようとしても、定価以外の価格は設定できません。
この対処法としては、新品ではなく「ほぼ新品」の中古本として出品するという方法があります。
また、新品の本が全て再販制度の対象になるわけではなく、対象外の本については定価以上の値段を設定できます。
本の裏側の値段の欄を見て、「定価」と記載されていたら再販制度の対象、「価格」といった表記であれば対象外と判断できるのでチェックしておきましょう。
本せどりで良くある失敗とは?
せどり初心者の場合、たとえ正しい情報を得ていたとしても、失敗してしまうことは少なくないと思います。
そこでここからは、本せどりで良くある失敗例について解説していきます。
自分の好みで仕入れてしまう
本が好きな人に起こりがちな失敗として、自分の好みで仕入れてしまうというものがあります。
せどりの場合、売れる根拠があるものを仕入れるのが基本となるので、好みや勘で仕入れてしまうと不良在庫になる可能性が高くなります。
そのため、あくまでも「売って利益が出せるかどうか」を判断基準としておきましょう。
トレンド本を売り損ねてしまう
トレンド本せどりは多くのライバルも行っているため、初心者にはやや不利な手法となります。
価格変動も大きいので、大きな損をしてしまうリスクもあります。
そのため、トレンド本は本せどりに慣れてから扱った方が良いかもしれません。
付録の確認漏れ
本の中にはCDやDVDなどの付属品が付いているものもあります。
付属品がないまま販売してしまうと売れ残ってしまう可能性が高くなるので、仕入れる段階で「付属品があるかどうか」を確認しておくようにしましょう。
本せどりで稼ぐためのポイントは?
本せどりでは、いくつかの稼ぐためのポイントがあります。
そのポイントは以下の通りです。
- リサーチを徹底
- 薄利多売を軽視しない
- 仕入のタイミングを工夫
- 自己発送も選択肢に入れる
リサーチを徹底
リサーチがしっかりとできるようになれば、滞留在庫も減り、コンスタントに稼げるようになってきます。
ツールを活用することによって根拠を持った仕入れができるようになるので、まずは使い方を覚えていきましょう。
また、コミックのセット本などを仕入れる場合には、タイアップ情報を知っていくことで有利になります。
そのため、日頃から情報収集はしておきましょう。
薄利多売を軽視しない
せどりを始めたての時は「高利益商品」に目が向いてしまいがちです。
ただ、利益額が高くても売れなければ意味がないので、まずは薄利多売でもいいので「仕入れて売る」経験をしましょう。
そうすればおのずと、回転率の良い高利益商品も見つけることができるようになります。
仕入のタイミングを工夫
たとえば、店舗のセール時に仕入れをすることで、利益商品を見つけることができる可能性が高くなります。
そのため、セール情報は常に手に入るようにしておきましょう。
自己発送も選択肢に入れる
AmazonではFBAが便利ですが、あえて自己発送を選択することで利益率を上げる方法もあります。
梱包の手間を我慢できるのであれば、自己発送を検討してみても良いかもしれません。
本せどりの注意点とは?
本は扱いやすく、利益もコツコツ積み上げていけるので「せどりでは本しか扱わない」という人もいます。
ただ、本せどりをする上でいくつかの注意点があります。
本のコンディションを整えておく
本せどりでは基本的に中古品を扱います。
そのため、本のコンディションをなるべく整えておくのが重要です。
また、商品情報欄に書き込みなどの情報を入れていないとクレームになる可能性があるので、検品も丁寧に行う必要があります。
付属品のチェックを行う
付属品の有無については注意が必要です。
付属品がない状態で販売してしまい、そのことが商品説明欄に記載されていないと、トラブルに発展する可能性が高いからです。
まとめ
ここまで、本せどりで稼ぐためのポイントと注意点について解説してきました。
本せどりは初心者でも取り組みやすいので、まずはポイントを押さえて取り組んでみることをおすすめします。
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