Amazonでの出品といえば「セラーセントラル」が有名ですが、「ベンダーセントラル」という販売プログラムが存在します。
ただ、このベンダーセントラルについては「知らない」という人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、ベンダーセントラルのセラーセントラルとの違いについて解説していきます。
Amazonベンダーセントラルとは何か?
Amazonベンダーセントラルとは、Amazonに商品を卸して、Amazonに販売を任せる方式の販売プログラムを指します。
出品から販売までの下記の業務をAmazonが決定して、実施してくれるというものです。
- 商品価格の設定
- 商品販売をするための宣伝広告
- 商品の梱包および発送
- カスタマーサービス
そのため、ベンダーは「Amazonからの受注に対して商品を卸すだけ」ということになります。
Amazonベンダーセントラルとセラーセントラルの違いとは?
ベンダーセントラルとセラーセントラルの違いは以下の通りです。
項目 | ベンダーセントラル | セラーセントラル |
販売のスタイル | Amazonからの受注によりAmazonに商品を販売 | Amazonを通してユーザー向けに商品を販売 |
販売元 | Amazon | 出品者 |
販売先 | Amazon | Amazonユーザー |
セラーセントラルの商品販売先はAmazonユーザー、ベンダーセントラルの商品販売先はAmazon、という点に大きな違いがあります。
Amazonベンダーセントラルに登録するための条件とは?
Amazonベンダーセントラルを利用するためには、Amazonからの招待が必要になります。
そのため、利用料金さえ払えば誰でも登録できるセラーセントラルと違って、条件は難しくなっています。
ちなみにAmazonがベンダーとしてどのような条件を設定しているかの詳細は明かされていません。
また、Amazonベンダーセントラルの場合、小売価格の40~60%の価格で商品を卸すことに加えて、共同マーケティングプログラムとして売上の5%の負担があります。
そのため、条件が合えばベンダーセントラルの利用はメリットになりますが、そうでない場合は、ベンダーからセラーに切り替えることになる場合もあります。
Amazonベンダーセントラルのメリットとデメリットは?
ここからは、Amazonベンダーセントラルのメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット
Amazonベンダーセントラルのメリットは以下の通りです。
- Amazonによる販売で信頼性が上がる
- 招待が必須になるためライバルが少ない
- Amazon販売なのでカート獲得率が高い
- Amazonに商品を卸すので手間が少ない
- 固定の手数料がいらない
- 利益を把握しやすい
- まとめて購入してもらえる可能性がある
Amazonによる販売で信頼性が上がる
Amazonの場合、Amazonが販売する商品と出品者が販売する商品の2種類があります。
そして、「Amazonの方が信頼できる」として、Amazonが販売する商品を選んで購入するユーザーが一定数います。
そのため、販売する上でのメリットとなります。
招待が必須になるためライバルが少ない
ベンダーセントラルへ参入する場合、Amazonからの招待が必須となっています。
そのため、料金を支払えば誰でも参入できるセラーセントラルと比べると、ライバルが少なくなっています。
Amazon販売なのでカート獲得率が高い
Amazonが販売しているので、当然カートの獲得率は高くなります。
カート獲得できれば商品は売れやすくなるので、この部分もメリットとなります。
Amazonに商品を卸すので手間が少ない
Amazonに商品を卸すと、価格設定や販促活動はすべてAmazonが対応します。
そのため、1点ごとに顧客に販売するセラーセントラルと比べると手間が少なくなります。
固定の手数料がいらない
ベンダーセントラルでは毎月の固定費がかかることがありません。
Amazon大口出品の場合は毎月4,900円(税別)がかかってしまうので、固定の手数料がかからないというのは大きなメリットとなります。
利益を把握しやすい
ベンダーセントラルでは、固定費のほか販売手数料や在庫保管手数料も発生しません。
そのため、ツールを使って手数料のシュミレーションをする必要がありません。
まとめて購入してもらえる可能性がある
販売先がAmazonなので、商品をまとめて購入してもらえることがあります。
まとめて購入してもらえると大きな利益を出せる可能性があります。
デメリット
ベンダーセントラルのデメリットは以下の通りです。
- 売れないと判断されると販促してもらえない
- 招待がないと参入できない
- 安く販売されてしまうこともある
- ベンダー側の自由度が低い
- 卸価格が安い
- 商品を卸してからの資金回収サイクルが遅くなる
- 送料がかさんだり受注ストップしてしまうことがある
売れないと判断されると販促してもらえない
Amazonでは様々な商品を扱っているので、売れないと判断されると販促が行われなくなる可能性があります。
このように、商品が売れない場合の施策を自由にできない点がデメリットの一つといえます。
招待がないと参入できない
ベンダーセントラルはAmazonからの招待がないと利用することができません。
そのため、セラーセントラルと比べると参入障壁が非常に高くなります。
安く販売されてしまうこともある
卸した商品の価格設定はAmazonが行います。
そのため、ベンダーの希望価格が採用されるわけではなく、安く販売されてしまうことがあります。
ベンダー側の自由度が低い
ベンダーはあくまで卸業者の位置付けです。
販売に関する判断はAmazonに任せることとなるので、ベンダー側の自由度が低い点がデメリットといえます。
卸価格が安い
ベンダーや商品ごとに契約は異なってきますが、小売価格の50~60%の価格でAmazonに販売するケースが多いです。
そのため、希望する利益を得られるとは限らないのがデメリットとなります。
商品を卸してからの資金回収サイクルが遅くなる
Amazonベンダーセントラルでは、支払サイクルが締めの3ヵ月後となっています。
セラーセントラルは2週間後なので、回収サイクルがかなり遅くなります。
送料がかさんだり受注ストップしてしまうことがある
Amazonからの受注が小ロットになってしまうことがあり、その場合は送料負担割合が高くなるので利益率は悪化します。
そのため、セラーセントラルのように、自身で納品サイクルの調節ができない点がデメリットといえます。
まとめ
ここまで、Amazonベンダーセントラルのセラーセントラルとの違いについて解説してきました。
ベンダーセントラルはAmazonに直接商品を卸すことができ魅力的ですが、メリットとデメリットが両方存在します。
そのため、「自社の販売スタイルに合うかどうか」を見極めることが重要です。
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