Amazonではカートを獲得することができないと商品を販売することが難しくなってしまいます。

ただ、カートは出品者間で平等に回ってくるというものではないため、カートを獲得できるように対応していく必要があります。

そこで今回は、Amazonのカート獲得率を上げるための方法について解説していきます。

 

Amazonのカートボックスの獲得とは何か?

 

Amazonのカートボックスとは、商品画面の右側に表示される「カートに入れる」ボタンを指します。

Amazonではカートボックスに1人の出品者が自動的に表示されるようになっており、このカートボックスを獲得できるかどうかで売上が大きく変わってきます。

基本的には購入者はカートボックスに出てきた出品者から購入することになるからです。

 

Amazonのカートボックス獲得率の確認方法は?

Amazonのカートボックス獲得率を確認する方法は以下の通りです。

  • セラーセントラルから確認
  • 商品ページから確認

セラーセントラルから確認

セラーセントラルではAmazonの商品情報を追加したり、在庫の更新や顧客満足度指数ツールなどが使えます。

Amazonに出品者として登録することで、アクセスすることができるようになります。

カートボックスの獲得状況も以下の手順で確認することができます。

  1. セラーセントラルトップページ
  2. レポート
  3. ビジネスレポート
  4. 詳細ページ 売上、トラフィック
  5. おすすめ商品(ショッピングカートボックス)の割合

商品ページから確認

商品ページからでもカートボックス獲得状況を確認できます。

出品している商品の商品ページを開いて、カートボックスの「販売元」が自分の名前になっていればカートボックスが獲得できています。

 

Amazonのカートボックスを獲得する条件は?

 

Amazonのカートボックスを獲得する条件は以下の通りです。

  • 出品形態が大口出品
  • パフォーマンス指標が良い値になっている
  • 注文数が一定を満たしている

 

出品形態が大口出品

Amazonは出品形態を「大口出品」「小口出品」の2種類から選ぶことができます。

カートボックスを獲得するためには出品形態を大口出品にしなければなりません。

大口出品は月額4,900円(税抜)がかかってきます。

 

パフォーマンス指標が良い値になっている

カートボックスを獲得するためには、パフォーマンス指標が良い値になっている必要があります。

パフォーマンス指標は以下の通りです。

  • 注文不良率
  • キャンセル率
  • 出荷遅延率

注文不良率は、指定された60日間で販売した商品のうち、カスタマーサービスの不備を示す指標である「低評価」などが1つ以上付けられた注文割合を指しています。

キャンセル率は、指定された7日間の注文の合計件数に対して、出品者都合でキャンセルされたすべての注文割合です。

 

出荷遅延率は、10日間または30日間の注文で、出荷予定日より後に出荷通知が送信された注文割合を指します。

パフォーマンス指標は「きちんとした取引ができているか」を示すものとなるため、ここを良い値にしておく必要があります。

 

注文数が一定を満たしている

出品者のパフォーマンスを正しく評価できるように、注文数が一定を満たしていることも必要です。

ただ、一定の注文数はカテゴリーごとに異なっており、公開はされていません。

 

Amazonでカートボックス獲得率を上げるための具体的な方法は?

 

Amazonでカートボックス獲得率を上げるための具体的な方法は以下の通りです。

  • 大口出品に変更
  • 最安価格にする
  • FBA出品にする
  • 自己発送は送料無料にする
  • アカウントの健全性を保つ
  • 多くの高評価をもらう
  • 適切な在庫数を選ぶ

 

大口出品に変更

大口出品に切り替えるためには、セラーセントラルの「出品用アカウント情報」で「サービスの管理」から変更することができます。

小口出品の場合はカート獲得ができないので、必ず変更しておきましょう。

 

最安価格にする

既に売られている商品の最安価格に合わせて価格設定しましょう。

これより低い価格にすると価格競争が起きる可能性があるので注意が必要です。

あくまで、既に売られている中での最安価格にしましょう。

 

FBA出品にする

Amazonでは出荷方法を「FBA納品」「自己発送」から選ぶことができます。

カートを獲得しやすいのはFBA納品が選択されている商品になるので、出荷方法はFBA納品にしておく方が良いでしょう。

また、FBA納品では商品をAmazon倉庫に納品する際に「FBAパートナーキャリア」という配送サービスを利用できます。

FBAパートナーキャリアでは「ヤマト運輸」「日本郵便」から配送会社を選ぶことができますが、ここでヤマト運輸に配送依頼すると配送料がお得になりますのでチェックしておきましょう。

 

自己発送は送料無料にする

FBA納品が選択できない商品だった場合、自己発送は送料無料にしておきましょう。

更に配送日数が短くなるような工夫やオプションを付けるとカート獲得しやすくなります。

 

アカウントの健全性を保つ

Amazonから問題のある出品者と判断されないためにも、アカウントの健全性を保ちましょう。

注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率で良い値を獲得し続けるようにします。

 

多くの高評価をもらう

多くの高評価をもらうことで、カート獲得がしやすくなります。

高評価をもらうためには「サンクスメール」が有効で、購入者にお礼のメッセージを送ることで評価してもらえる確率を高めることができます。

ただ、サンクスメールで高評価を付けるよう促すのは禁止されているので注意しましょう。

 

適切な在庫数を選ぶ

適切な在庫数を選びましょう。

多くても少なくてもいけないので、月に売れている数に合わせて適切に選ぶようにします。

 

Amazonのカートボックスを獲得する際の注意点は?

 

Amazonのカートボックスを獲得する際の注意点は以下の通りです。

  • Amazonのカート獲得率を確認
  • BUYBOXカート価格を確認
  • カート価格が表示されていない商品に気を付ける

 

Amazonのカート獲得率を確認

カート獲得率はセラーセントラルの「詳細ページ売上、トラフィック」を開いて「おすすめ商品(ショッピングカートボックス)の割合」で確認ができます。

ここを見て現状をチェックしましょう。

 

BUYBOXカート価格を確認

カート獲得率は「Keepa」というツールを使う方法でも確認ができます。

Keepaの拡張機能を使って「Data」から「Buy Box Statistics」を開きます。

 

カート価格が表示されていない商品に気を付ける

カート価格が表示されていない場合は、何らかの原因でカート獲得ができていません。

考えられる主な原因は以下の通りです。

  • 他の出品者が強いため、カート獲得ができない
  • 出品して間もない状態
  • 出品価格が定価の1.5倍以上になっている
  • 人気ECサイトの価格より高くなっている

 

Amazonのカート獲得に関するよくある質問は?

 

Amazonのカート獲得に関するよくある質問は以下の通りです。

  • AmazonのBuyboxとは何?
  • Amazonのカート価格とは?
  • Amazonがカートを取っている商品でも売れる?

 

AmazonのBuyboxとは何?

Buyboxというのはカートボックスと同じ意味です。

アメリカAmazonなどの場合、「Buybox」と呼ばれていたりします。

 

Amazonのカート価格とは?

Amazonのカート価格とは、カートボックス内に表示されている価格を指します。

必ず最安値が表示されるというわけではなく、カートボックス獲得の条件を満たしている出品者が選ばれます。

 

Amazonがカートを取っている商品でも売れる?

Amazonがカートを獲得している場合はカートが変動しにくくなります。

ただ、カート獲得ができないわけではありません。

 

まとめ

 

ここまで、Amazonのカート獲得率を上げるための方法について解説してきました。

絶対にカート獲得できる方法はありませんが、カート獲得できる確率を上げる方法は存在します。

是非当記事に書かれていることを実践して売上を伸ばしていただけたらと思います。

 

 

 

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