ヤフオクでは取引のシステムが確立されており、これに則ってやり取りすれば金銭トラブルなどを回避することができます。
ただ、時には直接取引を持ちかけられることがあり、応じると詐欺に遭ったりID停止などのペナルティが課されてしまう可能性があります。
そこで今回は、ヤフオクでの直接取引をする場合の危険性とトラブル回避方法について解説していきます。
ヤフオクの「直接取引」にはどのような行為が含まれる?
ヤフオクでの直接取引とは、質問欄で互いのメールアドレスを交換し、ヤフオクのシステムを使わずに金銭のやり取りをする行為を指します。
そのため、何かトラブルがあったとしてもヤフオクの規約が適応されず、非常に危険な状態と言えます。
このような直接取引をヤフオクは「違反行為」としており、発覚するとID停止となってしまいます。
ちなみに、郵送が難しい商品を直接家まで届ける行為はルール違反とはならないので注意が必要です。
理由は、ヤフオクへの手数料がきちんと払われているからです。
ヤフオクで直接取引するために使われる連絡経路は?
ヤフオクで直接取引を持ちかけられる連絡経路は限られています。
それは「ヤフオクの質問欄」「個人のメールアドレス」「他のSNS」です。
ヤフオクの質問欄
ヤフオクで商品ページを開くと、出品者に質問欄から質問することができます。
そしてお互いの連絡方法を交換することによって、メールなどでのやり取りが可能となります。
ただ、出品者が質問欄からのメッセージに返信してしまうと、質問と返答が一般公開の状態になってしまいます。
この状態だと個人情報が流出してしまう危険があるので注意しましょう。
個人のメールアドレス
以前購入してくれた人の履歴はヤフオクに120日間残ります。
そのため、個人情報を元に別商品のセールスを行う出品者も存在します。
以前取引がをした実績があるので、購入者も直接取引に応じる可能性があります。
他のSNS
TwitterやInstagramなどのSNSを使ってコンタクトを取る方法もあります。
この場合はヤフオクを介さなくても取引が完了します。
出品者・落札者それぞれの直接取引のメリットとは?
直接取引にはメリットもありますが、リスクもあるので注意が必要です。
まずは直接取引のメリットについて把握しておきましょう。
出品者側のメリット
直接取引をする場合の出品者側は、以下のメリットがあります。
・効率的に商品をセールスすることができる
・手数料を節約できる
効率的に商品をセールスすることができる
ヤフオクで商品を出品する場合、基本的には入札されるまでこちらから動くことができません。
ただ、落札者に直接商品をセールスすることができれば効率的に商品をさばくことができます。
注意点としては、落札者が追加で商品を購入する場合であっても、ヤフオク上の出品・落札という手順は踏むようにしましょう。
ヤフオク手数料を払わない取引はリスクが高いです。
手数料を節約できる
直接取引をしてヤフオクを介さなかった場合、手数料を節約することができます。
ただ、これは明らかにヤフオクの規約に反しており、アカウント停止のリスクはかなり高くなるのでやめておいた方が賢明です。
落札者側のメリットとは?
直接取引をする場合の落札者側は、以下のメリットがあります。
・値下げ・終了期日交渉ができる
・欲しい商品を紹介してもらうことができる
値下げ・終了期日交渉ができる
落札者は質問欄を使って値下げ交渉をすることができます。
また、オークションの終了期日を待たずに即決してもらうよう交渉することもできるため、これらの点はメリットと言えます。
欲しい商品を紹介してもらうことができる
たとえば、ヤフオクで取引したことがある出品者に欲しい商品を紹介してもらうことができます。
更に商品を紹介してもらうことで値下げ交渉がしやすくなるというメリットもあります。
ヤフオクで直接取引をする危険性とは?
ヤフオクで直接取引する場合、メリットはありますが危険性に関しては低くありません。
ヤフオクIDが凍結されてしまう危険性
ヤフオクのガイドラインでは「特定の条件を除いて、ヤフオクかんたん決済以外の方法で金銭のやり取りをすること」「ヤフオクのシステムを使わないように誘引する行為」の2つが禁じられています。
そのため、もしこれらの違反をしていることが発覚した場合、高確率でヤフオクIDが凍結されてしまいます。
そうなると、積み上げてきた評価や実績が台無しになってしまうので、くれぐれも注意しましょう。
ヤフオクを経由した詐欺に巻き込まれる危険性
ヤフオクで直接取引をすることによって、ヤフオクを経由した詐欺に巻き込まれる危険性があります。
そのため、直接取引を持ち掛けられたら慎重に判断するようにしましょう。
実際にあったヤフオク直接取引詐欺を紹介
ここからは、実際にあったヤフオク直接取引詐欺について解説していきます。
振り込め詐欺
よくあるのが、ヤフオクで取引する際に指定口座に直接振り込ませる「振り込め詐欺」です。
特に「すぐに口座に代金を振り込んでくれる場合は値下げ」というように記載をしている出品者は要注意です。
次点詐欺
ヤフオクのオークションで競り負けてしまった場合、「落札された方の事情であなたに購入する権利が回ってきました」というメッセージが来たら飛びついてはいけません。
この場合は、メールアドレスなどが詐欺グループに渡ってしまう可能性があります。
吊り上げ詐欺
ヤフオクで入札が多数入り、値段が吊り上がってしまったという経験をしたことがある人は多いと思います。
ただ、これは意図的に商品の値段を上げる「吊り上げ詐欺」の可能性があります。
そのため、自分が欲しい商品の相場を知っておくことが重要です。
ヤフオクの直接取引でトラブルが起こってしまった場合の応急処置は?
もしヤフオクのシステムを使わずに直接取引をしてトラブルが起きた場合、すべて自己責任になってしまいます。
ただ、その際に取りうる応急処置として「相手と直接交渉をする」「警察に相談し被害届を提出する」「消費者生活センターへ連絡する」の3つがあります。
相手と直接交渉をする
直接取引をする際は、トラブルを抑えるためにもやり取りの記録は保存しておくようにしましょう。
また、相手との連絡が取れなくなってしまった場合、警察に相談するようにして下さい。
警察に相談し被害届を提出する
直接取引の場合は自己責任が問われてしまうことが多いですが、詐欺と判断できる場合は警察が動いてくれることがあります。
そのため、被害届を出すために必要な情報をできるだけ集めるようにしておきましょう。
消費者生活センターへ連絡する
消費者生活センターは、消費者が日常で巻き込まれるトラブルを解決できるようにアドバイスする機関です。
そのため、こういった機関の窓口に相談してみるのもおすすめです。
ヤフオク直接取引前に知っておくべきポイントは?
ヤフオクで直接取引をする際に、以下のポイントを押さえておくことでトラブルを回避できる可能性が高くなります。
- 相場価格を事前にチェックする
- 取引をする前に相手をよくチェックする
- ヤフオクのルールを守る
- 直接取引を受け入れない
相場価格を事前にチェックする
オークファンというサイトを使うことによって、商品の相場価格を知ることができます。
相場価格を明らかに上回っている価格で商品が販売されていた場合は詐欺の可能性があるので気を付けましょう。
取引をする前に相手をよくチェックする
直接取引をする場合、取引をする前に相手をよくチェックするのが必要です。
質問欄から細かく質問してみることで相手の対応を見ることができるので、誠実な出品者かどうかある程度判別することができます。
ヤフオクのルールを守る
ヤフオクのルールを守って取引をすることによってリスクを減らすことができます。
落札者側にも責任が問われることがあるので、ヤフオクで出品や落札が禁じられているものは入札しないように気を付けましょう。
直接取引を受け入れない
ヤフオク外でメッセージを交換して金銭のやり取りをするのは規約違反になります。
そのため、ヤフオク外での直接取引は受け入れないようにしましょう。
まとめ
ここまで、ヤフオクでの直接取引に潜む危険性とトラブル処理の方法について解説してきました。
直接取引はメリットもある反面リスクもあるので、よく考えて検討することをおすすめします。
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