ビジネスを行う上でキャッシュフローを理解する事は
破産や倒産などのリスクを回避するためには重要なことです。

 

特に、せどりは現金を先に支払うビジネス形態なので
キャッシュフローが上手に回らなければ黒字倒産になることも十分に考えられます。

 

 

せっかく利益を上げていても倒産してしまっては元も子もないですよね。

 

ですので、今回は黒字倒産しないようにキャッシュフローの重要性についてご紹介します。

 

 

キャッシュフローとは

 

キャッシュフローは簡単に言うとお金の流れの事を意味します。

 

企業活動を行う場合には

・仕入れ代金、経費等の『支出』
・販売代金等の『収入』

などのお金の出入りがあります。

 

この『収入』から『支出』を差し引いた収支がキャッシュフローになります。

 

ですので、
キャッシュフローがプラスだと会社のお金が増えており
キャッシュフローがマイナスだと会社のお金が減っていることになります。

 

このキャッシュフローを把握しておくことは黒字倒産しない為にも非常に重要です。

 

黒字倒産とは

 

そもそも黒字倒産というのは損益計算上では黒字ですが
資金繰り等の関係で手元にキャッシュが残っておらず
仕入れ資金や税金等の支払いができない状態になってしまい倒産してしまう事です。

 

この黒字倒産になってしまう原因には主に以下の2つがあります。

①売掛金
②過剰在庫

 

それぞれ解説していきます。

 

<原因①>売掛金

売掛金とは商品を販売した代金を後から請求する方法です。

 

せどりで言うとAmazonで商品を販売した時には
商品が売れたからと言って即日入金されるわけではありませんよね。

入金までには長い時には2週間前後入金までにかかると思います。
この時に入金されるまでの代金のことを売掛金と呼びます。

 

この売掛金が回収できない(アカウント停止等)や遅延してしまうと
帳簿上は黒字でもキャッシュが手元にない状態になります。

この結果、黒字倒産になる可能性があります。

 

<原因②>過剰在庫

過剰在庫とは商品の仕入れすぎによって倉庫等に商品が残っている事です。

この在庫数が多くなってしまうと
キャッシュがなくなり黒字倒産になる可能性があります。

 

分かりやすいように過剰在庫を原因とする黒字倒産の例をご紹介します。

 

◆仕入れ・販売の状況

①2万円の商品を200個を合計400万で仕入れました。

②仕入れた内の100個を3万円で販売して
残りの100個は在庫として倉庫に保管してあります。

③販売代金の300万円を受け取りました。

 

◆損益計算

売上高=3万円×100個=300万円
売上原価=2万円×100個=200万円
利益=売上高300万円―売上原価200万円=100万円

となるので利益としては100万円の黒字企業になります。

 

◆キャッシュフロー計算

営業収入=3万円×100個=300万円
商品仕入れ支出=2万×200個=400万
現金の増減額=営業収入300万―商品仕入れ支出400万=-100万

となります。

 

この場合は利益は100万出ていますが
キャッシュは100万のマイナスになっていますよね。

このような状況が続いてしまうとキャッシュが無くなり黒字倒産になる可能性があります。

 

キャッシュフローを良くする4つのポイント

先ほどご紹介した黒字倒産を回避するには
キャッシュフローを良くすることが重要になります。

ですので、せどりのキャッシュフローを良くするために
【4つのポイント】をご紹介していきます。

 

<ポイント①>支払いを遅らせる

支払いを遅らせる為に一番簡単な方法はクレジットカードを利用する事です。
クレジットカードを使うだけで支払いまでの猶予を1~2か月程度伸ばすことが可能です。

 

『支払いを伸ばす=支出を遅らせる』という事なので結果的にキャッシュフローが良くなります。

 

また、卸やメーカー仕入れの場合はクレジットカードを利用できないことも多いのですが、
支払いを月末締めにできないか等の交渉をして
少しでも支払いを遅らせられるようにしましょう。

 

<ポイント②>回転の速い商品を扱う

回転の速い商品を扱う事で
在庫になっている時間が少なくなるのでキャッシュフローが良くなります。

 

特に、小資金の方はクレジットカードで回している方も多いと思うので、
クレジットカードの支払いサイクルを考えると、
最低でも1ヶ月~2か月以内で売れなければ資金が回りません。

 

ですので、小資金でキャッシュフローを良くするには回転の速い商品を扱うことが重要になります。

 

<ポイント③>融資等で資金調達をする

せどりのような現金を先払いするビジネスは資金が重要になります。

 

先ほど記述したように小資金の場合は回転が速い商品を扱うという選択肢が良いのですが
資金に余裕があるのならば少し回転が遅い商品を仕入れたり
商品の値段が上がるまで待つ「寝かせ」という手法を用いること等も可能です。

 

このように資金があれば選択肢も増えるようになるので
融資を受けることを検討すると良いです。

特に、日本政策公庫は比較的簡単に融資を受けられるので活用を検討されてみても良いかと思います。

 

<ポイント④>自分に合った在庫量を仕入れる

在庫は自分の資金に合った金額分を仕入れるようにしましょう。

 

在庫はあればあるほど売り上げは上がりますが
自分の資金以上に在庫量を増やしてしまうとキャッシュが手元に残らないので、
例えば急な出費などがあった際などには、
黒字倒産のリスクが大幅に増加します。

 

特に、初心者の方は利益が出る商品を見つけると嬉しくなってしまい
在庫を売り切るまで何か月も掛かるような量を仕入れてしまったりします。

 

自分のキャッシュを把握した上で適正量を仕入れるようにしましょう。

 

最後に

今回はキャッシュフローのの重要性と対策方法をご紹介しました。

利益はビジネスを行う上で重要な要素ですが
今回ご紹介したように利益だけでは健全な会社運営は行えません。

ですので、今後長くビジネスを行っていきたい方は
キャッシュフローを考え、無理のない仕入れを心がけていきましょう。

 

 

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