昨今では、世の中に副業が浸透してきており、転売だけでも様々な手法を聞くようになりました。

特に、新たに副業として転売を始められる方の中で多いのが「メルカリ転売」です。

 

 

メルカリは操作が簡単なフリマアプリとして人気・知名度ともに高く、初心者でも手軽に出品を行うことができます。

そのためか、メルカリを用いて「0円転売」をされる方を多く見かけるようになりました。

ハッキリ言うと、メルカリの0円転売はグレーな手法であるため、曖昧な理解のまま続けていると「法律に抵触していた」といった事態に繋がりかねません。

今回の記事では、これからメルカリで0円転売を始めようと考えている方や、現在0円転売を実践されている方に向けて、メルカリ0円転売に潜むリスクについて解説していきたいと思います。

 

0円転売の仕組みとは?

 

メルカリの0円転売とは、別名「0円仕入れ転売」と言われています。

この手法には、誰もが知るあのECサイトと深い関係があります。

それは、ズバリ「Amazon」です。

Amazonから無料(0円)で商品を貰い、その商品をメルカリで販売して利益を得ることを0円転売と呼びます。

簡単に言ってしまえば、Amazonの出品者が「商品を購入して良い評価(レビュー)を付けてくれたら、その見返りとして商品代金をお返ししますよ」といった仕組みになります。

これで実質0円仕入れになるので、あとは購入した商品をメルカリで売るだけですね。

では、なぜAmazonの出品者はこのようなやり方で評価集めを行うのでしょうか?

 

 

なぜ、Amazonの出品者は評価集めをするのか?

 

一般的に商品を無料提供する見返りとして、サクラレビューのバイトを募集することはAmazonの規約違反に該当します。

ですが、規約違反と分かっていながらも、このような手法で評価集めをするAmazon出品者は後を絶ちません。

そこまでして、Amazonの出品者が評価を集める理由は一体何なのでしょうか?

それは「商品に対する高評価の累積数がAmazonの売り上げに大きな影響を与える」ためです。

高評価の数が多い商品は、検索結果のページで上位表示される可能性が高くなり、その分クリック率も上昇します。

クリック数が上昇すれば、当然商品も売れやすくなりますよね。

購入者の目線であれば、ほとんどの方が高評価の数やレビューの多さといった指標をもとに商品の購入を決定するのではないでしょうか。

それほど、商品に対する高評価の数、レビューの多さはAmazonの売り上げに大きな影響を与えているのです。

 

 

 

どこでこのようなやり取りが行われているのか?

 

0円転売の仕組みが分かったところで、こういったやり取りの多くは、どこでどのように行われているのでしょうか?

このようなやり取りの多くは、FaceBookやLINEなどのSNSを主流として行われていると言われています。

実際に、FaceBookなどで「0円転売」や「0円仕入れ」と検索すると、そういったコミュニティが次々と出てきます。

また、なかには商品代金をお返しするだけでなく、「1件につき〇〇円の報酬をお渡しします」と言ったセールストークで評価集めをしているAmazonセラーも存在します。

このように、お願いする側とお願いされる側がWin-Winの関係で取引できることと、Amazon側も見極めが難しく対処が困難であることから、現在の「メルカリ0円転売」と呼ばれるノウハウが広まったものと考えます。

 

 

メルカリの0円転売に対するリスクについて

 

お互いがWin-Winの関係で取引が出来る0円転売の仕組みは、確かにうまく考えられたシステムとあると言えるでしょう。

しかし、そんな0円転売にも以下のようなリスクが存在します。

・返金されない可能性がある
・Amazonのアカウントの凍結
・法律に違反している可能性がある

これらのリスクを理解していない状態で、安易に0円転売に手を染めると後に大問題へ繋がる恐れがあります。

1つずつ解説しますので、しっかりと理解を深めていきましょう。

 

返金されない可能性がある

 

0円転売では、商品購入のために先に代金を支払う必要があり、高評価のレビューを付けた後に商品代金が送られるため、場合によってはレビューを付けた後も返金されず、そのまま逃げられてしまう恐れがあります。

そうなってしまった場合、あなたの手元に残るのは商品だけです。

購入した時の代金と同じ価格で売ることができれば、赤字になることはないですが、やはり赤字になってしまうケースのほうが多いと考えられます。

また、この0円転売という仕組みそのものがAmazonの規約に反しているため、Amazon側に被害報告を行ってもカスタマーサポートは対応してくれない可能性が高いでしょう。

実際に、この手のやり方でレビューだけもらって逃げるというAmazonセラーが日々増加しており、私のもとにも被害報告が多く寄せられています。

 

Amazonのアカウントの凍結

 

Amazonでは、健全なコミュニティを維持するために以下のようなガイドラインを設けています。

・商品の製造者の家族が、商品の売り上げを高めるために高評価のレビューを投稿すること
・購入者が、商品の代金を返金してもらうことを約束したうえでレビューを投稿すること
・競合他社の商品に対して批判的なレビューを投稿すること
・アーティストが、自分の作品に対して高評価のレビューを投稿してもらうことと引き換えに別のアーティストの作品に対して高評価のレビューを投稿すること
・医薬品ではないのに病気の予防や治療のように医薬品的な効果効能を標榜する投稿をすること
・食品について健康保持の増進効果や人の身体を美しくする、容貌に変化を与える、皮膚や毛髪を健やかに保つなどの投稿をすること

ガイドラインの2つ目にも記載してある通り、意図的に約束されたレビュー投稿はAmazonで固く禁じられています。

もし、このような規約違反をAmazonが発見した場合、サクラレビューをお願いしていた側は勿論のこと、お願いされて実行した側もアカウント凍結や削除の対象となります。

つまり、メルカリ0円転売の影には、あなたのAmazonアカウント凍結のリスクが潜んでいるのです。

0円仕入れ転売という言葉に騙され、一見リスクが無いように感じますが、何も知らないまま0円転売を続けていると将来的にAmazonアカウント凍結という大損失に繋がりかねないため、注意が必要です。

 

法律に違反している可能性がある

 

最後は、「法律に違反している可能性がある」というリスクです。

0円転売は、その悪質な方法から様々な法律に抵触していると言われています。

違反している法律の1つとして、「景表法」が挙げられるでしょう。

景表法とは、正式名称を「不当景品類及び不当表示防止法」と言い、商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを規制し、提供する側がより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守るために制定されたものです。

実際に0円転売では、その商品の品質や機能に関係なく「高評価」でレビューすることを前提としているため、これではAmazon内の正当なレビューに対する信憑性が無くなってしまい、結果的にAmazonの信頼低下に繋がってしまいます。

このような行為をAmazon側が許容するとは思えません。

そのため、サクラレビューをお願いする側とそれを実行する側どちらも、Amazon側からいつ訴訟を起こされてもおかしくありません。

実際に米国のAmazonでは、このような一連のやり取りが問題視されており、なかにはサクラレビューを投稿した人物に対して損害賠償を請求したという事例まで存在します。

 

 

最後に

 

今回は、メルカリの0円転売に潜むリスクについて解説しました。

今後はメルカリ転売を副業として始められる方も増加していくと考えますが、上記でご紹介した転売手法はいずれ淘汰されていくビジネスと言えるでしょう。

小手先だけのテクニックに過ぎませんし、なにより短期的なビジネスを繰り返していくのも賢いやり方とは言えません。

また、場合によってはAmazonアカウントの凍結や削除といったリスクも潜んでいることから、将来的に転売ビジネスで稼いでいきたいと考えている方には、到底オススメできない転売手法になります。

これから転売ビジネスを始めようと考えている方、もしくは現時点で0円転売を実践されている方は、今回の記事を参考に一度ビジネスのやり方を見つめ直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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