AmazonでFBAを利用する場合、条件によっては在庫保管超過手数料がかかってしまう場合があります。
ただ、その価格や条件について正確に理解していない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、在庫保管超過手数料になる条件について解説していきます。
在庫保管超過手数料とは?
在庫保管超過手数料とは、その月に決められている「在庫保管量を超えた場合」に発生する手数料です。
手数量は1立方メートル当たり31,727円かかってきます。
在庫保管量を超えた分の容量のみ請求されるので、適正在庫にしておけば問題ありません。
在庫保管超過手数料になるリスクは?
在庫保管超過手数料がかかると、金銭面だけでなく「新規納品プランの作成ができなくなる」というリスクも出てきます。
納品できなくなってしまうので、常に「在庫保管超過がかかる条件に引っかかっていないか」チェックが必要です。
在庫保管超過手数料がかかってしまう条件とは?
在庫保管超過手数料がかかってしまう条件は以下の通りです。
- 在庫パフォーマンス指標が450以下になった場合
- 標準商品や大型サイズ商品の保管容量を超えてしまう場合
在庫パフォーマンス指標が450以下になった場合
在庫パフォーマンス指標が450以下になった場合、在庫保管超過手数料がかかってしまいます。
この指標は何度か変更されているため、定期的に指標のチェックが必要となります。
標準商品や大型サイズ商品の保管容量を超えてしまう場合
FBAの在庫保管制限値を超えてしまった場合も、在庫保管超過手数料の条件に引っかかってしまいます。
在庫保管制限値の確認方法は以下の通りです。
- Amazonセラーセントラルから「在庫」→「在庫健全化ツール」をクリック
- 「在庫パフォーマンス指標」をクリック
- ページ下にスクロールして「保存容量」をクリック
- 「標準商品の保管」と「大型サイズ商品の保管」を確認
条件に当てはまっても在庫保管超過手数料がかからないケースとは?
たとえ条件に当てはまっていたとしても、大口出品アカウントで以下の場合は在庫保管超過手数料がかかりません。
- 在庫パフォーマンス指標を450以上にしている人
- 出品期間が26週間未満の新規出品者
- 2回のスコアチェック対象週で在庫パフォーマンス指標のスコア作成に必要な売上データを持っていない人
- 2回のスコアチェック対象週で在庫パフォーマンス指標で基準となる値より上の人
在庫保管超過手数料をかけないための対策とは?
在庫保管超過手数料をかけないための対策は以下の通りです。
- 在庫パフォーマンス指標の改善を行う
- AmazonのFBA倉庫以外で在庫管理を行ってもらう
在庫パフォーマンス指標の改善を行う
セラーセントラルでは、常に在庫パフォーマンス指標の確認を行う必要があります。
在庫パフォーマンス指標とは、FBA在庫のパフォーマンスを示した指標のことで、以下のカテゴリーで算出されます。
- 余剰在庫率
- FBA販売率
- 有効な出品情報がないFBA在庫の割合
- 在庫ありの割合
緑色は「パフォーマンスが高い」、赤色は「パフォーマンスが低い」という意味なので、赤色の表示がないように調整する必要があります。
余剰在庫率が高い場合の対策は?
余剰在庫とは、保管日数が90日以上の商品を指します。
こういった商品は「商品を値下げして販売する」「商品を返送してもらう」などの方法で無くしていきましょう。
FBA販売率が低い場合の対策は?
FBA販売率とは、過去90日にFBAで出荷可能な商品数に対して、実際に販売した商品の割合を指します。
評価基準は以下の通りです。
- 7以上：とても良い
- 3〜7：良い
- 1〜2：普通
- 1以下：悪い
FBA販売率を上げるためには「広告を活用して売上を上げる」「返送で在庫数を減らしていく」などの対策が有効です。
有効な出品情報がないFBA在庫の対策とは?
有効な出品情報がないFBA在庫とは、Amazonで販売不可能な状態である商品を指します。
これを減らすためには「商品を再度出品する」「商品の返送や破棄」などの対策が有効です。
FBA在庫ありの割合が低い時の対策とは?
FBA在庫ありの割合は、過去60日間に売れた商品の在庫の割合を指します。
特に売れる商品で在庫がない場合は評価が下がってしまうので十分に気を付けましょう。
AmazonのFBA倉庫以外で在庫管理を行ってもらう
在庫保管量が多い場合、FBA倉庫だけでなく他の倉庫も検討しましょう。
FBA倉庫以外にも様々な倉庫があり、インターネット検索などで見つけることができます。
まとめ
ここまで、FBA在庫保管超過手数料と在庫保管制限について解説してきました。
FBA在庫保管超過手数料はかなりの額になるので、常に在庫管理を行うようにしましょう。
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