効率よく仕入れをするためには正確な利益率の計算が欠かせません。
逆に利益率の計算をきちんとすることができないと、転売ビジネスで利益を出し続けることが難しくなってしまいます。
そこで今回は、せどりの利益率の計算方法とその考え方を解説していきます。
利益率をExcelで計算する方法
まず、利益率を計算するにあたって、専門用語を押さえておく必要があります。
その専門用語は以下の通りです。
- 売上高:商品を販売して受け取る代金の総額
- 売上原価:販売商品の仕入金額
- 粗利益:売上高-売上原価で計算される売上総利益
- 営業利益:粗利益から、人件費などの費用を引いた金額
- 経常利益:営業利益から本業以外の利益や損失を計算した金額
- 純利益:経常利益から経費や税金を引いた金額
- 定価:商品の売値
これらの用語は会計の基本になるので押さえるようにしておきましょう。
利益率計算の方法は?
利益率は以下の数式で導くことができます。
利益÷売上高=利益率
Excelの表で利益率を設定するための方法は以下の通りです。
- 利益率を設定するセルをクリックし「=」を入力
- 粗利益を入力しているセルをクリックする
- 「/」を入力する(÷という意味)
- 売上高を入力しているセルをクリックしエンターを押す
この手順で、Excelで簡単に利益率を算出することができるようになります。
メルカリ販売で利益を出す計算方法を解説
メルカリでは、販売価格から手数料10%を引かれることになりますが、その計算方法は3つあります。
仕入れ価格と売値から利益を計算する
たとえば、仕入れ価格が1,000円、売値が2,100円、送料が300円かかった場合を想定します。
その場合、以下の式で利益額を出すことができます。
2,100-300-210=1,590
そして、仕入れ価格を引くと590円が手元に残ることになります。
また、利益率は「590÷2,100=0.2809」で約28%となります。
仕入れ価格と利益から売値を計算する
たとえば、仕入れ価格が1,000円、送料が300円で400円の利益を出したいと考えた場合に有効な計算方法です。
この場合、売値を出すための計算は以下の通りです。
(1,000+300+400)×10÷9=1,888円
利益率は、400÷1,888で計算し、約21.2%となります。
仕入れ価格と利益率から売値を計算する
仕入れ価格が1,000円、送料が300円で利益率25%を出したい場合の計算式は以下の通りです。
売値-販売手数料(販売価格の十分の一)-利益=仕入れ価格+送料
投資金額に対する利益率の考え方とは?
ここからは、投資金額に対する利益率の考え方について解説していきます。
利益率の高すぎる商品は注意する
たとえば、80%や90%の利益が出るような商品には注意が必要です。
その理由は、商品が偽物であったり販売自体が違法である可能性が高いからです。
そのため、利益率が高すぎる商品は落とし穴が無いか入念に確認するようにしましょう。
最初は低い利益率から始める
仕入れを始めたばかりの時期は、経験を積むために利益率の低い商品でも仕入れて販売してみることをおすすめします。
数をこなすうちに仕入れのコツを身に付けることができるので、そこから利益率の高い商品に絞っていくと良いでしょう。
利益率の低い商品の仕入れ基準とは?
利益率の低い商品の場合、値下がりや返品などのリスクに注意する必要があります。
そのため、これらの商品を仕入れる場合は以下の仕入れ基準をクリアしたものを選ぶと良いでしょう。
- 消耗品
- 市場参入が少ない商品
- 輸送しても壊れにくい商品
- 利益額が大きい商品
利益率を改善するためのポイントとは?
ここからは、利益率を改善するためのポイントについて解説していきます。
コストを大幅にカットする
無駄なコストをカットすることによって利益率を改善することができます。
たとえば印刷代や電気代を削ることによって、月度ごとに残せる資金に大きな違いが出てくるでしょう。
業務の効率化を行う
たとえば、無駄な人件費や保管費用を削減するためには、業務の効率化が欠かせません。
まずは、商品仕入れから出品までの過程を見直してみることをおすすめします。
利益率以外の重要な要素とは?
せどりで継続的に稼ぎ続けていくためには、利益率以外の要素も重要になってきます。
利益額を考える
せどりで安定して稼ぐためには「利益額」を考えることも重要です。
たとえば、30,000円で販売できる商品の見込み利益率が10%だったとしても、利益額で考えると3,000円稼げることになります。
そうなると回転率さえ良ければ堅く稼ぐことができるので、利益率にこだわりすぎるのはやめておきましょう。
回転率を考える
たとえ利益率が高かったとしても、回転率が悪いと意味がありません。
せどりは限られた資金の中でしなければならないので、回転率についてもきちんと考えるようにしましょう。
まとめ
今回は、せどりの利益率の計算方法とその考え方を解説しました。
正確な計算方法を一度身に付けてしまえば永続的に使うことができるので、きちんと学んでみることをおすすめします。
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