Amazonマーケットプレイスで出品されている方は、「返金・返品」の処理を行う際に知らず知らずの内に損をしている可能性があります。

例えば、Amazonマーケットプレイスで返金処理を行うとAmazonに対して返金手数料が発生する場合があります。

また、一部返金の残った決済金額の場合だと、その残った金額分の販売手数料は返金されません。

こういった返金に対する手数料について知らない方も多いのではないでしょうか?

その為、今回はAmazonマーケットプレイスでの返金手数料と出品者に対する販売手数料の返金について解説していきます。

 

Amazonマーケットプレイスによる返金について

 

まずは、Amazonの返金に関して押さえておきたい重要なポイントについては、以下の通りです。

①Amazonでは、全額返金だけでなく一部返金対応を行うことができる。

②購入者と合意がある場合は、送料や出品者独自のキャンセル手数料を引いて返金することができる。

③購入者へ返金した分の販売手数料は、Amazonから出品者へ返金される。

※③で返金される販売手数料から、返金手数料が差し引かれます

 

この3点は非常に重要なので、しっかりと押さえておきましょう。

 

販売手数料は基本的に返金される

 

Amazonでは、決済処理(注文⇒出荷)を行うと、販売手数料が差し引かれて売上金が入ります。

ただ、出荷後に返金処理を行うと最終的な決済金額が異なる為、Amazonで販売手数料が再計算され差額分が返金される仕組みとなっています。

※販売手数料の返金については、商品到着30日を過ぎると一部例外があります

 

しかし、この返品処理をする際に一点注意すべきことがあります。

それは、Amazonから出品者へ返金される際に、販売手数料の一部が返金手数料として差し引かれるという事です。

この返金手数料について理解しておかなければ、返金処理を行う際に損をする可能性があるので注意が必要です。

※返金手数料については後述してあります。

 

商品が顧客のもとに届いてからの期間で扱いが異なる

先ほど、返金処理を行った場合は、販売手数料が返金されるという事を述べましたが、全ての返金が対象になるわけではありません。

具体的には、商品到着から30日を過ぎてから「出品者都合」で返金をした場合は、その差額分の販売手数料は返金されません。

ただ、「購入者都合」の場合は、30日経過していても問題なく販売手数料は返金されます。

その為、出品者都合で返金処理を行う場合は、30日という期間も意識しながら対応を行っていくことが重要です。

 

ちなみに、原則としてAmazonの返金・返品は30日以内とされていますが、購入者の返品リクエスト機能・出品者の返金機能は、30日を過ぎても利用可能です。

その為、基本的には返品に応じる義務はありませんが、出品者側に過失があり返品を受け付ける場合に30日を過ぎている取引に関しては、販売手数料の返金が適用されないことになります。

 

返金手数料について

商品を出荷した後に、出品者側から返金を行った場合は、Amazonに対して返金手数料が発生します。

この返金手数料は、出品者へ返金される販売手数料から一部を引く形で差し引かれます。

 

具体的な金額としては、「返金される販売手数料の10%」もしくは「500円」のどちらか低い金額が返金手数料となります。

その為、返金する金額が5000円以上の場合は「500円」になり、それより低い金額の場合は「返金される販売手数料の10%」が適用される形になります。

ちなみに、この返金手数料は注文商品1点につき適用されますので、2点の場合だと最大1000円、3点の場合だと最大1500円の返金手数料が発生します。

 

出品者独自のキャンセル料が設定可能

 

Amazonマーケットプレイスの返金については、独自のキャンセル料を設定することが可能です。

セラーセントラルのシステム上、返金が全額返金だけでなく、一部返金も行うことができます。

その為、この仕組みを利用すると出品者独自のキャンセル手数料を購入者へ負担してもらうことも可能です。

※Amazonとしては、トラブル回避の為に送料・キャンセル料等は請求せず全額返金を推奨しています

 

こちらのキャンセル料は、独自のルールとして設定しても問題ありません。

但し、あくまで常識的な範囲の送料や手数料にしておきましょう。

また、商品の破損等で出品者に過失がある場合は、当たり前ですがキャンセル手数料は「出品者側」で負担しましょう。

キャンセル料を請求するのは、あくまで「購入者都合」の場合のみになります。

 

マーケットプレイスPrime・FBAの返品は強制的に行われる

 

返品リクエストがあった場合は、購入者とキャンセル条件を話し合った後にリクエストの承認し、商品を返金手続等の処理を行います。

しかし、FBAやマーケットプレイスPrimeの商品は、返品のリクエストがあるとAmazonより購入者へ返送するように案内が行われます。

その為、基本的に強制的に返品処理が行われてしまいます。

 

FBAの場合は、強制的にAmazonの返品ポリシーに従った返金方法が自動的に適用されます。

マーケットプレイスPrimeの場合は、返品後の対応は購入者と話し合いを行うのですが、この時にキャンセル料を差し引くのは問題ありません。

ただ、こちらも購入者の同意が必要になるので、基本的には購入者都合の場合のみとなります。

 

まとめ

 

今回は、Amazonマーケットプレイスでの返金手数料と出品者に対する販売手数料の返金について解説しました。

販売手数料や保管手数料等については熟知している方は多いと思いますが、返金に関する手数料については知らなかった方も多いと思います。

その為、今後返金処理を行う場合は以下の4点をしっかりと認識したうえで行うようにしましょう。

 

①返金処理を行う場合は、30日以内であれば販売手数料は返金される。

②商品到着後30日以上過ぎてからは、返金理由が「購入者都合」のみ販売手数料の返金が行われる。

③返金される販売手数料の中から、「販売手数料の10%」もしくは「500円」のどちらか金額が低い方が返金手数料として引かれる。

④返金処理を行う際に、購入者の合意があればキャンセル料を差し引くことができる。

 

 

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