AmazonFBAでは期限ありの食品も出品することができます。
ただ、これらの商品は通常商品とは違うルールが設定されているため、商品ごとに詳細を確認しなければなりません。
そこで今回は、Amazonの要期限管理商品の見分け方や納品ルールについて解説していきます。
Amazonの要期限管理商品とは?
Amazonの要期限管理商品とは、食品全般および消費期限が印字されている食品以外の一部商品を指します。
これらの商品は、通常商品とは異なる管理体制となっており、ルール遵守や事前申請等の対応が求められています。
Amazonの要期限管理商品の見分け方とは?
Amazonで要期限管理商品とされているのは主に以下のカテゴリーです。
- 食品&飲料
- ドラッグストア
- ビューティ
- ベビー
- おもちゃ
この中で、食品&飲料ジャンルは全て要期限で、賞味期限や消費期限が記載されていない商品も要期限管理商品の対象となります。
そして、要期限管理商品としてFBA納品できるものとできないものを確認しておく必要があります。
FBA要期限管理商品として納品可能なもの
Amazonの要期限管理商品として取り扱いが許可されているのは、フルフィルメントセンターへの到着時に期限が60日以上残っていて保存において温度指定がない商品です。
具体的には、温度の記載がなく「冷暗所で保存」「高温多湿を避けて保存」「直射日光を避けて保存」などの記載があれば納品可能となります。
また、消費期限が短い商品であれば、事前に申請することで30日以上残っていればOKとしてもらえるルールもあります。
FBA要期限管理商品として納品できないもの
Amazonの要期限管理商品として納品できない商品は以下の通りです。
- 要冷蔵品
- 要冷凍品
- 保存条件で温度の指定がある商品
- FC到着段階で期限切れまで60日未満の商品
- 期限の記載が不鮮明であったり不明瞭な商品
- 法令で決められた期限表示がない商品
上記の商品を発送しても納品不備と判断され、出品者負担で返送されてしまうので注意しましょう。
そのため、少しでも不明な点がある商品であれば、事前にテクニカルサポートに相談してみることをおすすめします。
FBA要期限管理商品の納品ルールとは?
FBAで要期限管理商品を納品する場合、下記のようなルールが決められています。
- 要期限管理商品とその他の商品を分けて納品する
- 同一ASIN商品は納品ごとにすべて同じ期限のものを納品する
- 同一ASIN商品で期限が異なっている場合は納品プランを分ける
- 期限の印字は明瞭に8ポイント以上のフォントサイズで年月日順で表示
- 納品時は外箱に要期限管理商品のシートを貼る
ルールは変更されることがあるので、Amazonの要期限管理商品FBA実践マニュアルを確認しておきましょう。
要期限管理商品を出品する際の注意ポイントとは?
要期限管理商品をFBAで納品する場合、以下の注意ポイントがあります。
- 一度の納品不備で取扱停止になる
- 期限の残り45日以下で自動廃棄になる
- 外から見える場所に期限の印字がなければならない
- セット商品などを包装する際のルールが細かい
- 要期限管理商品を納品する梱包ルールが細かい
- 要期限管理商品の輸送箱にはラベル貼り付けが必要
一度の納品不備で取扱停止になる
Amazonで要期限管理商品を出品する場合、一度でもルール違反をしてしまうとFBAでの要期限管理商品の出品が不可となってしまいます。
FBAの利用ができないのはかなりの痛手になりますので、少しでも不確実な点があればテクニカルサポートに事前確認をしておくべきでしょう。
期限の残り45日以下で自動廃棄になる
要期限管理商品は、FC受領時点で期限が60日以上残っていることが条件となっており、残り45日以下になるとAmazonで販売不可になってしまいます。
そして、要期限管理商品は「販売不可在庫の自動返送」の対象外になるので、商品は自動的に廃棄されることになります。
この廃棄処分はAmazonからの通知がないので、注意しましょう。
また、商品が自動廃棄になった場合は、廃棄手数料は出品者負担となります。
外から見える場所に期限の印字がなければならない
要期限管理商品FBA実践マニュアルには「表記形式は法令に沿ったもの」との表記があります。
食品の法令に沿った表示は以下の通りです。
- 日本語で表示する
- 「年→月→日」もしくは「年→月」の順で表記する
- 消費期限または賞味期限かの記載をする
- 消費者や使用者が読みやすく理解しやすい印字とする
また、医薬部外品や化粧品の法令に沿った表示は以下の通りです。
- 明瞭な日本語で表示する
- 消費者や使用者が読みやすく理解しやすい用語で記載する
そして、これらのルールに加えて、以下のルールもあります。
- セット商品や商品を包装する際のルール
- 要期限管理商品納品の梱包ルール
- 要期限管理商品の輸送箱のルール
セット商品や商品を包装する際のルール
要期限管理商品で出品者が独自にセット商品を作成する場合は、以下のルールが存在します。
- セット商品の外から見えるよう明瞭に一括表示する
- 一括表示で期限を記入しない場合、「この面の上部に記載」など表示場所を明記して、記載位置に期限を印字
- ギフト商品として包装紙で梱包する場合、その上から保護用の梱包をし、期限の印字ラベルやFBAラベルを貼付
外から期限が確認できない場合や、外から複数の異なる期限が見えてしまう状態の場合、納品不備となってしまいます。
要期限管理商品納品の梱包ルール
要期限管理商品をFBA納品する際のルールは以下の通りです。
- 要期限管理商品は他の商品と分けて納品する
- 要期限管理商品は複数の異なる商品と同梱できる
- 同じASINコード商品は納品ごとに同一期限のものを納品
- 同じASINコードで期限が違うものは納品プランを分ける
要期限管理商品の輸送箱のルール
要期限管理商品を納品する輸送箱には、通常の配送ラベルに加えて、「要期限管理商品」のシートをA5サイズ以上で印刷して貼らなければなりません。
そして、ラベルに表示されている「最終チェックリスト」へのチェック記載も必要となります。
期限表示のない食品の取り扱いは?
たとえ食品であっても、期限表示がないものは異なる取扱いとなります。
ここからは、期限表示のない商品の取り扱いについて解説していきます。
期限表示がない食品
期限の記載がない食品を出品する場合、Amazonに事前申請をして販売許可をもらう必要があります。
この事前申請が必要になる商品は以下の通りです。
- 塩、砂糖、ガム、うまみ調味料
- 食玩
- 玄米、輸入米
- 魚、昆虫、小動物用のドライフード
- 精米された米
上記に該当しない食品は期限の印字が必要と法令で定められています。
期限表示がない食品の販売期間は?
消費期限の記載がない食品は、Amazonで販売期間が定められています。
そして、その期間を過ぎると廃棄処分になります。
具体的な販売期間は以下のようになっています。
- 塩、砂糖、ガム、うまみ調味料:320日
- 食玩:320日
- 玄米、輸入米:135日
- 魚、昆虫、小動物用のドライフード:320日
- 精米された米:22日
夏季制限品とは何か?
FBAでは、溶けやすい商品に対して納品可能時期を制限していて、以下の商品が該当します。
- チョコレート
- グミ
- ゼリー
- ワックスベース商品
これらの商品は1年を通して出品できず、FBAでは10月16日から翌年4月14日までの期間限定で納品を受け付けています。
お酒の要期限管理商品について
お酒をFBA出品する場合、要期限管理商品としてのルールに加えて、独自のルールが存在します。
ここからは、お酒を販売する際の条件について説明していきます。
FBAで販売できるお酒の条件とは?
FBAでは、以下の条件を満たしている酒類を販売することができます。
- 常温保存可
- アルコール度数67%以下
- アルコール度数24%以上の場合、1点あたり5リットル以下
- 横置き指定などの取り扱い条件がない
- アルコール度数の印字が目視確認可
お酒の賞味期限表示ルール
製造年月日が記載されていて、製造日から1年等と表示されている場合、該当の日付を賞味期限として登録していきます。
そして日本酒の場合は、製造年月日の表示があればその日付から3ヵ月以内でも納品可能となります。
期限表示のないお酒
期限表示のないお酒は事前の申請が必要で、許可があれば納品可能になります。
期限の印字がない日本酒に関しては「在庫期間280日」「販売期間235日」となっており、期間が過ぎると自動廃棄されます。
賞味期限管理の対象外となる酒類
賞味期限管理の対象外となるお酒は以下の通りです。
- 赤ワイン
- 白ワイン
- スパークリングワイン
- ロゼワイン
- シャンパン
- 焼酎
- ウィスキー
- ブランデー
- 梅酒
- 果実酒
FBAでお酒を扱う場合
FBAでお酒を扱いたい場合は、事前に以下の手続きをしておかなければなりません。
- Amazonテクニカルサポートへ連絡
- 利用開始前に税務署で「酒類蔵置所設置」手続き
まとめ
ここまで、Amazonの要期限管理商品の見分け方について解説してきました。
これらは一般的な商品とは納品ルールが異なるので、十分に注意して扱っていきましょう。
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