せどりを始める場合、在庫を持って行うのか、在庫を持たずに行うのか選択することができます。
ただ、これらのメリットやデメリットを知らずに判断するのは危険と言えます。
そこで今回は、有在庫転売と無在庫転売のメリットやデメリットについて解説していきます。
有在庫転売のメリットとデメリットは?
有在庫転売は、商品を仕入れてから販売する手法になります。
その為、有在庫転売の基本的な流れは以下のようになります。
- ネットや実店舗から商品仕入れを行う
- 仕入れた商品に注文が入る
- 購入者に発送
このように商品を仕入れてから販売するのは、一般的な販売の流れになります。
有在庫転売のメリット
まずは、有在庫転売のメリットから解説していきます。
有在庫転売のメリットは以下の通りです。
- 全てのプラットフォームで認められている
- 検品や在庫数チェックが行える
- 商品が売れやすい
- 利益率が高い
全てのプラットフォームで認められている
当たり前ですが、事前に商品を仕入れて販売する方法は、Amazon・Yahoo!ショッピング・楽天・メルカリ等のほとんどのプラットフォームで認められている販売手法になります。
その為、規約違反の対象とはならないので、安心してビジネスを行うことができます。
検品や在庫数チェックが行える
商品を販売する前に、自分の目でしっかりと検品を行うことができます。
また、手元に商品があるので在庫の管理も行いやすいです。
その為、実際に仕入れた商品が破損していて購入者に送れなかったり、そもそも商品が仕入れられないという事が発生しないので、無在庫販売と比べてクレームが少なくなります。
商品が売れやすい
無在庫転売の場合は、基本的に注文から届くまでに1週間~2週間程度の期間がかかります。
しかし、有在庫転売の場合は、手元に商品があるので注文が入ると即日発送も可能になります。
その為、購入者としては、より早く届く方を選びます。
その結果、同一の価格や品質の場合、有在庫転売の商品が売れやすくなります。
利益率が高い
有在庫転売の場合、ロット単位で大量仕入れをしたり、送料が無料になるようにまとめて購入するという事が可能です。
その為、仕入れ単価が安くなり、結果として利益率が高くなる傾向があります。
有在庫転売のデメリット
次に有在庫転売のデメリットについて解説します。
有在庫転売のデメリットは以下の通りです。
- 仕入れをミスするリスクがある
- ある程度の資金が必要
- 在庫を保管する場所が必要
仕入れをミスするリスクがある
有在庫転売では先に商品を仕入れる為、仕入れた商品が売れない等の仕入れミスが発生する可能性があります。
特に、初心者の方は仕入れ判断ミスが発生しやすい傾向にあります。
その為、有在庫転売を始める初心者の方は、なるべく大量仕入れをしすぎないように注意するようにしましょう。
ある程度の資金が必要
有在庫転売では先に商品を仕入れなければならないので、最初に仕入れを行う資金が必要となります。
その為、最初の資金が無い場合は、まずは不用品販売などで資金を作ってから始めるようにしましょう。
在庫を保管する場所が必要
有在庫転売では在庫商品の保管場所が必要となります。
Amazonで商品を販売する場合は、FBAという発送代行サービスを利用すれば保管場所はある程度抑えられます。
しかし、基本的には一度自宅を経由してからFBA倉庫へ発送する為、ある程度の保管場所は必要になります。
もし、自宅に保管場所を設けることが難しい場合は、化粧品や食品等の小型の商品をから始める必要があります。
無在庫転売のメリットとデメリットは?
有在庫転売は、商品の注文が入ってから仕入れる手法になります。
無在庫転売で商品を販売する手順は以下の通りです。
- 数千点の膨大な商品を出品登録していく
- 購入者から注文が入ったら発注する
- 仕入れ先から購入者へ商品を直送する
無在庫転売は有在庫と比べて売れにくいので、膨大な量の商品を登録していく必要があります。
無在庫転売のメリット
まずは、無在庫転売のメリットについて解説していきます。
無在庫転売のメリットは以下の通りです。
- 不良在庫のリスクがない
- 小資金から始めることが可能
- 商品の保管場所が必要ない
不良在庫のリスクがない
無在庫転売では注文が入った後に商品を仕入れます。
そのため、売れ残りによる不良在庫のリスクがなく、この点が無在庫転売の最大のメリットと言えます。
小資金から始めることが可能
無在庫転売では商品が売れてから仕入れればよく、不良在庫を抱えるリスクがほとんどありません。
その為、資金が無くてもクレジットさえあれば、ある程度の売り上げを上げることが可能です。
また、もし失敗したとしても、在庫を抱えてないので大きなダメージを負うことはありません。
商品の保管場所が必要ない
無在庫転売は在庫を持たないので、商品の保管場所がほとんど必要ありません。
その為、パソコン1台で作業を完結させることができます。
無在庫転売のデメリット
それでは、次に無在庫転売のデメリットについて解説していきます。
無在庫転売のデメリットは以下の通りです。
- 規約違反のため、アカウント停止の危険性がある
- クレームが増えやすい
- 大量の商品を登録する必要がある
- 販売スピードが遅い
- 注文管理に手間がかかる
- 利益率が低い
規約違反のため、アカウント停止の危険性がある
ほとんどのプラットフォームで無在庫転売は禁止されています。
その為、無在庫転売が発覚した場合、アカウント停止になってしまう可能性があります。
クレームが増えやすい
無在庫転売はクレームを受けやすい転売手法と言えます。
クレームに良くつながりやすい原因としては、以下もの考えられます。
- 注文商品が在庫切れになっている場合がある
- 受注があってから発注するので、商品到着が遅れやすい
- 仕入れ先の納品書が同梱される可能性がある
- 仕入れ先の箱で商品が届けられる可能性がある
- 検品ができないため、不良品が届いてしまう可能性がある
これらのクレームは低評価にもつながりやすく、低評価が多くなるとアカウント停止の危険性も出てきます。
大量の商品を登録する必要がある
無在庫転売の場合、大量の商品を登録しなければなりません。
基本的には、数千~数万程度の商品を登録していかなければ、それなりの売り上げを見込むことは難しいです。
また、数千~数万程度の商品を手作業で登録するには、膨大な時間が必要になります。
その為、基本的に無在庫転売はツールありきの手法と考えたほうが良いでしょう。
販売スピードが遅い
無在庫転売では商品が届くまでの期間が有在庫転売に比べると長いです。
そのため敬遠されてしまうことも多く、販売スピードは遅くなります。
注文管理に手間がかかる
無在庫転売では手元に商品が無いので、仕入れ先の在庫に気を配る必要があります。
また、売れたらすぐに発注しなければならないので、常に注文管理をしておく必要があります。
利益率が低い
無在庫転売はライバルも多く、利益率が低くなる傾向があります。
そのため、薄利多売が基本戦略になるでしょう。
ただ、穴場のカテゴリーや販路を見つけると、利益率は高くすることも可能なので、その点は独自の戦略を立てる必要があります。
無在庫販売はアカウント停止リスクが大きい
無在庫転売では、不良在庫を抱えるリスクを限りなくゼロにできるメリットがあります。
しかし、そもそも「規約違反」という点と「クレームから低評価につながりやすい」という点から、アカウント停止のリスクが非常に大きくなります。
もし、無在庫販売が理由によりアカウント停止になると、復活はまず無いでしょう。
その為、無在庫転売を行う場合は、リスク軽減の為に複数アカウントの用意やクレーム処理の仕方等の準備が重要になります。
このことから、初心者が無在庫転売を行うのは、様々な面でリスクが高いと言えます。
有在庫転売は仕入れ判断ツールでリスクを軽減できる
有在庫転売の最大のリスクは、不良在庫が発生する可能性がある点です。
しかし、この不良在庫のリスクは、仕入れ判断ツールを利用することで、リスクを軽減することが可能です。
有名な仕入れ判断ツールとしては、keepa等がありますね。
具体的な使い方に関しては、以下の記事を参考にしてください。
このような仕入れ判断ツールを利用すれば、不良在庫リスクを抑えた有在庫転売が可能になります。
まとめ
ここまで、有在庫転売と無在庫転売のメリットやデメリットについて解説してきました。
確かに、無在庫転売の不良在庫のリスクが限りなく軽減できる点は、かなり魅力的です。
しかし、アカウント停止のリスクというのは、かなり大きくなるので入念なリスクヘッジをしたうえで行う必要があります。
その為、初心者の方がいきなり挑戦するには、有在庫転売と比べても少しハードルが高くなります。
まずは、仕入れ判断ツールを利用した有在庫転売で実績を積んだ後に、無在庫を始めることを検討する方がオススメです。
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