ECモールで商品を販売したいと思った際に、楽天市場やヤフーショッピング、Amazonを検討する方は多いと思います。
ただ、実際にどのECモールが良いのか悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、楽天市場とヤフーショッピング、Amazonの出店価格について解説していきます。
各ECモールの出店形式は?
自分でゼロからネットショップを開設するのは「自社型」と呼ばれますが、楽天市場とヤフーショッピング、Amazonは「モール型」と呼ばれています。
更に、楽天市場とヤフーショッピングは「テナント型」、Amazonは「マーケットプレイス型」に分類されます。
ここからはそれぞれの分類について説明します。
テナント型とは?
楽天市場とヤフーショッピングの出店形式であるテナント型は、大型ショッピングモールに各自出店して商品を販売します。
各店舗が独自に販売活動を行うため自由度が高いという特徴があり、店舗ごとに特色を出しやすくなります。
マーケットプレイス型とは?
Amazonの出店形式はマーケットプレイス型ですが、これは大型ショッピングモールなどへの店舗出店は行わずに、商品のみを出品する形式となっています。
ショップページを構築する必要がないので、初心者の方でも手軽に出品を行うことができます。
各ECモールのユーザー数や売上高は?
それでは、楽天市場とヤフーショッピング、Amazonの3つの要素を比較していきましょう。
その要素は以下の通りです。
- ユーザー数
- 出店数
- 売上高
ユーザー数
世界最大級のマーケティングリサーチ会社「ニールセンデジタル株式会社」が調査した各ECモールの利用者数は以下の通りです(2021年12月)。
- 楽天市場:5,104万人
- ヤフーショッピング:2,288万人
- Amazon:4,729万人
このことから、最も利用者数の多いECモールは楽天市場ということが分かります。
出店数
同じく、各ECモールの出店数を見ていきましょう。
楽天市場:約5万7,000店舗(2023年6月)
ヤフーショッピング:約120万店舗(2021年12月)
Amazon:約17万8,000店舗(2015年6月)
こちらも年度がバラバラではありますが、ヤフーショッピングへの出店数が非常に多いのが分かります。
これは、ヤフーショッピングが2013年10月より実施している「月額システム利用料と売上ロイヤリティの完全無料化」が原因と思われます。
売上高
最後に売上高を見てみましょう。
- 楽天市場:約5.6兆円(2022年年間国内EC流通総額)
- ヤフーショッピング:約1.7兆円(2022年流通総額)
- Amazon:約3.2兆円(2022年日本事業の売上高)
各ECモールは現在も市場規模が拡大しつづけているため、更なる成長が期待できます。
各ECモールの出店手数料は?
ECモールへの出店をする際は様々な費用がかかるため、悩んでしまう方もいらっしゃると思います。
そこでここからは、それぞれの出店手数料を比較していきます。
楽天市場の出店手数料
楽天市場への出店をする場合、3つの中から利用するプランを選択します。
- がんばれ!プラン
- スタンダードプラン
- メガショッププラン
それぞれのプランの違いは以下の通りです。
がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン | |
月額利用料 | 19,500円 | 50,000円 | 100,000円 |
契約期間 | 1年 | 1年 | 1年 |
登録可能商品数 | 5,000商品 | 20,000商品 | 無制限 |
画像容量 | 500MB | 5GB | 無制限 |
システム手数料 | 月間売上の3.5%~7.0% | 月間売上の2.0%~4.5% | 月間売上の2.0%~4.5% |
楽天市場に初めて出店する際は、どのプランでも初期費用で60,000円がかかってきます。
これに加えて、以下の手数料がかかります。
- 楽天ポイント原資
- モールでの取引の安全性や利便性向上のためのシステム利用料
- 楽天スーパーアフィリエイト
- R-Messe利用料
- 楽天ペイ
ヤフーショッピングの出店手数料
ヤフーショッピングでは初期費用がかからず、月額システム利用料や売上ロイヤリティも無料となります。
ただ、完全無料でネットショップ運営ができるわけではなく、手数料として以下の費用が発生します。
- ストアポイント原資
- キャンペーン原資
- アフィリエイトパートナー報酬
- アフィリエイト手数料
- ストア決済サービス手数料
Amazonの出店手数料
Amazonは「大口出品」と「小口出品」からプランを選択します。
そのプランの違いは以下の通りです。
大口出品 | 小口出品 | |
月額登録料 | 4,900円 | 無し |
基本成約料 | 無し | 商品1点ごとに100円 |
販売手数料 | 商品カテゴリによる(6.5%~15%) | 商品カテゴリによる(6.5%~15%) |
月50点以上販売する場合は大口出品の方が安く利用できます。
また、大口出品プランのみで利用できる機能は以下の通りです。
- 独自の配送料金設定
- 一括出品ツール
- カートボックスの利用
- 広告の活用
- 各種レポート
- オリジナル商品出品
各ECモールの発送方法は?
ネットショップを運営していく上で発送方法はとても重要です。
そこでここからは、各ECモールの発送方法について解説していきます。
楽天スーパーロジスティクス
楽天スーパーロジスティクスは、楽天市場に出店しているショップ向けのサービスです。
商品の入荷作業から保管、配送までを一括して請け負ってくれます。
物流に関することを任せることができるため、商品企画や販売促進に注力することができるでしょう。
また、楽天スーパーロジスティクスでは翌日配送が可能となる「あす楽」を利用することができます。
ヤフーショッピングは物流代行サービスを選択できる
ヤフーショッピングは独自のフルフィルメントサービスがないため、物流代行サービスの利用を検討してみましょう。
ヤフーショッピングでは、ネットショップの規模や販売商品数などを考えながら、最も良い物流会社を選ぶことができます。
FBA発送
AmazonではFBA発送を使うことができます。
これは商品をAmazon倉庫に納品することによって、受注から梱包、発送、カスタマーサービス、返品対応をAmazonが代行してくれるというものです。
FBAを使うことで商品が検索された際に上位表示しやすくなる等のメリットもあります。
各ECモールのサポート体制は?
ネットショップを出店する上で、すぐに問い合わせできるサポート体制があるというのは重要です。
ここからは、各ECモールのサポート体制について解説していきます。
楽天市場は専門のECコンサルタントのサポートを受けられる
楽天市場は専任のECコンサルタントが付き、ショップページ作成や販売施策のサポートをしてもらえます。
トラブルが発生した際も相談できるため、非常に心強い存在といえるでしょう。
ヤフーショッピングはお問い合わせフォームから問い合わせできる
ヤフーショッピングでは電話やメールで相談することができる問い合わせフォームが設置されています。
こちらに問い合わせをすることで悩みを解決することができます。
Amazonはテクニカルサポートへ問い合わせできる
Amazonには「Amazonテクニカルサポート」という問い合わせ窓口があり、ここでトラブルについても相談することができます。
電話やメール、チャットに対応しており、メールとチャットに関しては24時間稼働しています。
出店するECモールの選び方とは?
出店するECモールはどのように選んでいったらいいか悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこでここからは、出店するECモールの選び方について解説していきます。
楽天市場
楽天市場は、ある程度のコストをかけて本格的にネットショップの運営がしたい方におすすめです。
楽天市場は他のECモールと比べても初期費用やランニングコストは高いものの、ショップページの作りこみや独自ブランドの発信がしやすいというメリットがあります。
また、手厚いサポートも魅力の一つといえるでしょう。
ヤフーショッピング
ヤフーショッピングはリスクを抑えて低コストでネットショップを運営したいという方におすすめです。
ヤフーショッピングの大きなメリットは初期費用や月額システム利用料が無料という点です。
リスクを抑えた出店ができるため「これからネットショップに取り組みたい」という方にはぴったりです。
Amazon
Amazonはより効率的にネットショップの運営がしたいという方におすすめです。
Amazonはマーケットプレイス型なので、ショップページのデザインを気にすることなく販売に没頭できます。
また、比較的安いコストで運営できる点も魅力といえます。
まとめ
ここまで、楽天市場とヤフーショッピング、Amazonの出店価格について解説してきました。
各ECモールにはそれぞれメリットやデメリットがあるため、ご自身の商品や目的に合わせて出店先を選んでいきましょう。
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